神主が現地までお伺いして行う出張祭典では、建築関係を始め、様々な願意に合わせた祭典を随時お受け致しております。
家を建てる時の神祭
家を建てるに当たり行われる神事には、地鎮祭・上棟祭・竣工祭・入居祭等があります。
豊かな自然風土に恵まれてきた私たち日本人は、自然のあらゆる物に神が宿ると考え、それらに畏敬の念をもって接してまいりました。
住居新築に当たり、その節目毎に、これら一連の神事を行う理由もまさに土地の神、屋敷神に対する謙虚な感謝の気持ちの表れで、家を建てる時は、古来から培われてきたこの精神を受け継ぎ、真心を込めて建築諸祭の神祭を行う事が大切です。
当宮は、水戸を中心とした地域の守護神「水府総鎮守」として広く崇敬され、創建以来、地鎮祭、上棟祭など建築に関する諸祭を祭祀厳修のもと行ってまいりました。
建築主、施工者の皆様には、四百年の伝統を有する当宮にて厳粛なる祭祀を行い、工事の安全と無事完成、御関係各位の益々の繁栄を御祈念下さいますよう、御案内申し上げます。
水戸八幡宮 社務所
建築に関する出張祭典
家を建てるにあたり、大地の神様、氏神様に建築を行う旨を申し上げ許しを得ると共に、建物の無事完成と土地・建物が末長く安全堅固であることを祈願するお祭りです。一般に、建築主・設計・施工者のご参列のもと斎行します。
基礎工事を終え柱が立ち、いよいよ棟木を上げる際に行われます。古来より棟木が上がると神様が宿るといわれ、御神名や建築主・工事関係者名などを記した棟札を中央の柱に奉斎し、家屋の神様、工匠の守護神様、氏神様を併せ祭り、引き続く工事の安全を祈念します。
一般に、建築主・設計・施工者等ご参列のもと斎行します。
建物が完成し、入居する際に行う神祭です。事業所等の場合は竣工祭、個人住宅では入居祭と呼ぶ事が多く、建物をお祓いし、建物の堅固長久と、そこに住む人々の繁栄を祈念致します。
また、御当家で用意された神棚のお祓いを併せて行う場合もあります。
一般に、建築主・設計・施工者等にご参列頂きますが、個人住宅の場合は建築主及びご家族のみのご参列でも結構です。
その他の出張祭典
日本人と葬儀
-葬儀の歴史-
亡き人を厳かに送る葬送の儀礼-葬儀は、日本ではその多くが仏式で営まれていますが、もともと我が国には仏式でない固有の信仰(神道)に基づく葬儀がありました。
現存する最古の書である『古事記』には、
「喪屋を作りて、河雁を岐佐理持とし、鷺を掃持とし、翠鳥を御食人とし、雀を碓女とし、雉を哭女とし、如此行ひ定めて、日八日夜八夜を遊びき」とあり、アメノワカヒコの葬送についてのこの記述や、古墳の出土品からも、古代における葬儀のあり方をうかがい知ることができます。
しかし、大宝2年(702)に行われた持統天皇の大葬(天皇の葬儀)から仏教色が強まり、つづく文武天皇・元明天皇・元正天皇の大葬もこれに倣って行われるようになりました。また中世以降は、仏教の興隆とともに公家や武士にまで仏葬が広まりました。
さらに、江戸時代に入って徳川幕府がキリスト教禁止令とともに寺請制度を実施して、一般庶民を檀家としたため、僧侶が独占的に葬儀を行うようになり、仏式による葬儀が一般にも定着することとなったのです。
こうした中、我が国古来の葬儀のあり方を見直す動きが起こり、ようやく明治時代になって、神道式による葬儀を行うことが一般に認められるようになりました。
神葬祭とは、神道式で行う葬儀の名称で、日本固有の葬儀を土台に整えられた葬儀式です。厳かで儀式もわかりやすく、しかし質素なことから、今日では神葬祭が増える傾向にあります。
氏子しおり第44号 神社本庁 より抜粋
上記以外につきましても、ご事情に合わせた祭典を斎行致します。まずはお気軽にご相談ください。
申し込み手順 ※出張祭典は、原則として御予約を頂いております。
- ①建築主、施工者相談の上、日時を選定します。
間近になりますと御希望に添えない場合もありますので、日程に余裕をもってお早めにご検討の上、ご連絡下さい。 - ②神社へご来社いただくか、又は電話にてお申し込み下さい。
お申し込み時に、祭典の内容を確認の上、準備品等について打ち合わせを致します。
申し込み先
- 水戸八幡宮 社務所
電話:029(221)5327、029(226)8854(昼間のみ) ファックス:029(224)0185